第3部 その他の一般諾行事 第1節 病人訪間と神癒の聖句 病床の訪問は長座を避け、祈りも簡潔にする。左記の聖句を応用し、同情と理解と信仰をもって接し祈ること。本人にも神癒の信仰を持つよう導く。ただし医薬に関しては、本人の信仰の自由にまかせること。病人は神経質になっているから、すべてのことに注意して、常識を働かせなければならない。どのような病人にも、病気を恐れる態度を示してはならない。ただし消毒などは充分行うべきである。病床は神に面会する応接間であるから、伝道の好機、信仰復興の好機である。それゆえ、信仰と祈りとによって接する時、魂は救われ、信仰を復興させられて、病気がいやされるのである。また按手祈祷も主のみこころであるから力あるものであって、病人に大いなる励ましとなる。 聖書 出エジプト記15章26節後半 わたしは主、あなたをいやす者である。 詩篇6篇2、9節 主よ。私をあわれんでください。私は衰えております。主よ。私をいやしてください。私の骨は恐れおののいています。 主は私の切なる願いを聞かれた。主は私の祈りを受け入れられる。 詩篇41篇3節 主は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。 イザヤ書53章4-6節(省略) マタイの福音書4章23-25節(省略) マルコの福音書16章17,18節 「信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けぱ病人はいやされます。」 ヤコブの手紙5章13-16節 あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。あなたがたのうちに病気の人がいますか。その人は教会の長老たちを招き、主の御名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい。信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表わし、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。 詩篇116篇 (臨終に近い重病人のために読む聖句は、納棺式の項にある。賛美を要求されたときには病人の希望の歌を静かに賛美する。本人や家人の希望があるならば、黙祷をもって病人を励まし、慰め、力づけるとよい。これは重病人のためであるから、充分気をつけ、非常識な行動を慎まなければならない。)